作業カタログの目的¶
運用現場の「やっていることの見える化」を行なう。
- 各作業を「現場に対する負荷」により分類することで、その運用現場の負荷状況を定性的に分析できるようにする。
 - 短期的には「実績の見える化」はこの「作業カタログ」上で行われ、負荷状況の定量的な分析をすることも想定している。
 
レベル別目的¶
- level.1 整理
 - 運用業務の現状を一覧化する (属人運用脱却の第一歩)
 - level.2 客観化
 - 運用業務の現状の見える化 (ドキュメント整備による永続化)
 - 運用業務による効果の見える化 (定量的評価へ)
 
- level.3 定常運用業務の脱属人化、自動化
 - 定常運用業務の脱属人化、半自動化
 
Note
まずは属人運用からの脱却
「属人的」2つの意味¶
- 属人的はよくない... 本当に?
 - 属人には2つある。
- 一つは、24時間365日止まらずに運用すべき作業のブラックボックス化。これは個性や価値観に影響されない業務であり、その属人化は回避すべき。
 - もう一つは、その人の個性や価値観が期待される領域で「付加価値」ともいう。これは属人的であるのが当然である。設計やドキュメント作成など、24時間業務を支え改善する業務。
 
 
Note
「属人」と「個性への期待」は表裏一体
24時間365日運用のブラックボックス化による弊害¶
- Q(品質): 事業継続性、サービス品質に影響。退職や異動によるリスクなど。
 - D(納期): リードタイムなどのボトルネックになりやすい。
 - C(コスト): ハイコスト人材のリソースを非効率に消費してしまう。
 
なぜ必要か¶
「今現在は困っていないから」とは、言うものの....「運用業務が見えないこと」によるリスクが、かつてないほどに高まっている。
- 強く求められる「作業品質の安定、低いコストによる均質化」
 - 属人(ブラックボックス)によるトラブル/ボトルネック回避へ。 事業継続性の確保へ
 - グローバリゼーション & 均質社会からの変化
 - 属人(主観的な業務遂行)によるタコツボ化回避。 海外に通用する業務遂行ヘ。
 - オフショア、業務の海外移転へのプロアクティブな対応のために
 - ブラックボックスの外部移転(アウトソース丸投げ)回避へ 業務設計の思想やイニシアティブの内部留保へ 高度で柔軟な業務体制へ。
 
Note
現場や自分達を守る・育てるために見える化する